亜ヒャの書き散らかし

はてなのお題、日々のあれこれ

今週のお題「バレンタインデー」

せめて1000字くらいは書いてみたい。

 

亜ヒャ 高校の記憶

高校時代、魔が差してトリュフを作ることにした。

とはいえ当時は僻地に住んでいたため、近所の小規模なスーパーでは量産型チョコレートこそ売られてはいるが製菓の材料などは売っていない。数少ない街住まいの友人を頼って家から車で一時間弱のところにある比較的大きめのスーパーに出向き、製菓用チョコレートやラッピング用の袋などを購入した。今は身分証のチェックなどがあって未成年だけでは購入できないかもしれないが、初めてブランデーを買ったのもこのときだ。スーパー内に入っている酒屋の女主人に恐る恐る「調理用のブランデーありますか」と聞くと、「あらあらうふふ」と言わんばかりの表情でウサギの絵のついた小瓶を出してきてくれたことは鮮明に覚えている。

当時は真面目に材料を計って作ったおかげで見た目も味も割と出来の良いトリュフができたが、残念ながら何の発展にもつながらなかったし、その後自分でブランデーを買ったこともない。

 

亜ヒャ 大学の記憶

大学時代にも友人向けにチョコレートを加工したことがあったが、結果から言うと、控え目に言ってバフソ様であった。

製菓は何よりも材料の計量と温度調節が肝心なのにもかかわらず、普段の料理同様「目分量で十分だ」とチョコレートをこね回してスプーンで形を作ろうとしているうちに、たとえ製菓用の割れチョコといえど加工する前のほうが間違いなく見た目も味も良かったであろう物体が錬成されてしまったのだ。砂糖が多くて溶かし切れずやたらざらついている上に、レシピ通りに作れば滑らかだったはずの表面はひびしかない。そしてあのひびの惨状を形容するのに『冬場の肘』などという喩えしか出てこない自分に腹が立つ。

無駄なあがきとして半透明の袋で包装し、開ける直前までその形状がわからないように努めたが、今にして思えばみんなよく食べてくれたものだ。

 

亜ヒャ 社会人の記憶

バレンタイン?何それおいしいの?という風土の職場に入ったおかげで、幸いにも男性上司及び同僚向けの義理チョコに義務感を覚えずに生きてくることができた。どちらかというと、バレンタインよりも、魔法使いコスと黒猫コスの上司(共に男性。共に仕事ができる。共に人柄が良い)が昼休みにお菓子を配って回るというイベントが発生するあたり、ハロウィンのほうが重要視されていたような気もする。

何それおいしいの?とはいえ、毎年年明けから二月にかけて海外出張する同僚が男女問わず周囲に何人かいたため、「空港で売っているギ◯デリの60%カカオのパックを買って来い」「もしなければキャラメルが入っているやつでもいい」などと要求する側に回っていた。これも今にして思えばみんなよく買ってきてくれたものだ。というか『みんなで美味しいもの食って機嫌良く仕事しようZE』という雰囲気で満ちていた。イイハナシダナー

 

終わりに

作るのも買うのも好きにすればいいし、個人的には季節の美味しいものを食べられればそれでいいと思っている。ただし、ぱっと見がアレなのでリンク等は貼らないでおくが、いろいろなところが詰まって大変なことになるから失敗したチョコレートを排水口に流すのは駄目、絶対。